雲黒斎さんのブログは不定期( ̄∇ ̄)
でも内容はとても濃厚‼️
今回はそんなブログ記事をご紹介。
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突然ですが、実は、あなたの正体は「人間」ではありません。「空間」です。
この「空間」というのは、実に不思議です。空間に、何かがあろうとなかろうと、空間です。
そこに大気があろうがなかろうが、
そこに重力があろうがなかろうが、
そこに物質があろうがなかろうが、
そこに光があろうがなかろうが、
「空間」は、何一つ変わることなく「空間」なのです。
空間は「なにもない」からこそ「空間」なのですが、それが「ある」と人は言うのです。
私たちは「空間がない」ということを、一度も経験したことがありません。
そしてまた、いま目の前にある空間を「無くそう」としてみても、それは絶対にできないのです。
真空状態を作っても、空間は空間です。
某かの物を持ち込んでみても、空間は空間です。
たとえば、10cm四方の立方体の入れ物(空間)があったとして。
それいっぱいに「何か」を入れ、隙間を無くしたとします。
でも、隙間がないとしても、「空間がなくなった」ワケではありません。
そこから「何か」を取り除けば、また空間はそこに現れます。
空間はそのとき、「何か」を受容しているだけで、空間としての機能を失っているワケではありません。
むしろ、空間が無ければ、「何か」も在りようがないのです。
さてここで。
空間と物質は、常に重なり合っています。
物質があるところには、必ず空間があるからです。
でも、
「物質があるところには、必ず空間がある」とは言えますが、
「空間があるところには、必ず物質がある」とは言えません。
ということは、物質よりも空間が先にありきです。
空間は空間ですから、見ることも、触れることもできません。「なにもない」のですから、捉えようがありません。
つまり、「捉えられないもの」が土台にあって、はじめて「捉えられるもの」の認識が可能になります。
「捉えられるもの」は捉えられる。
「捉えられないもの」は捉えられない。
僕たちが錯覚の世界に生きてしまう根本の原因は、そんな当たり前すぎる所にあります。捉えられるものを見て「自分」というものを見出し、その土台にあった「捉えられないもの」をすっかり見落としてしまったのです。
あなたの正体は、人間(捉えられるもの)ではありません。空間(捉えられないもの)です。