ホスピスの病院へ転院し、院長から言われた言葉
「ここでは一切の治療をしません、それでいいですね!!」
ホスピスは死を迎えるところ...
解っていてもそう言われると、私の心は揺れました。
「はい...」人生で初めて、下唇をかみしめながら答えたのです。
院長には姉に、ホスピスにいることを知らせないで下さいと伝えました。
ホスピスに転院したと解ると、姉がもう自分の死を意識しながら
日々を過ごすのは辛いと思ったからです。
なのに、なのに院長は
「○○さん、ここはホスピスですよ。痛みをとる努力をします」
なんて言いやがる(>_<)
ほんと病院に火をつけて燃やしてやりたくなりました!!
姉はどんどん弱り、転院後3週間ほどで亡くなりました。
亡くなる前日、私は病室に泊り込み、結果姉を看取ることができました。
あり得ないよね.....こんなピッタリ傍にいた日に逝くなんて。
夜間、看護師さんが姉の脈診が弱くなっています。
起きて傍にいてあげて下さい、そう言われた私は姉の手をとり顔を見つめてました。
呼吸が浅くなり、とうとう呼吸が止まりました。
その間、2時間ちょっと。
しかし全く記憶がありません、私は何を感じ、何を考えていたのか?
たぶん無になっていたと思います。
時間も思考も止まり、ただジッと見つめていただけ...。