吉本ばななさんのエッセイ読むたびに、じ~んとくる言葉がある。
親友は乳癌を放置し、亡くなった。最後は友人を看取ることに…。それから一週間後に愛犬が死んだ。末期ガンだったようで、容態が悪くなり一週間後に手の中で死んだ。
そんな状況での彼女の言葉。
私は今、自殺という手段を選ぶ人がいることが不思議でならない。毎日が楽しくなくて苦痛だから生きていたくない、それはわかる気がする。
でも楽しくて生きているという人は実はあまりない。いるのかもしれないという、その幻想に殺されてしまうのではないか?
毎日なんて退屈でだるくて面倒くさくて、自分なんて冴えなくて、でも体は生きているから腹も減るし、トイレも行かなくちゃ。まぁ生きるか、掃除でもしとくか、ついでに仕事もね、みたいなものでいいのではないか。
そうそう、お釈迦様も『人生は苦である』と仰る。そして亡くなる時に『この世界は甘美である』と言ってるのだから。最後まで生を終えないと、それは分からない。