私のスピリチュアル体験記

人生悩んだときに私がトライした占い&スピリチュアル体験のお話し

餓死

【餓死】と聞くと、食べたくとも生活が苦しく食べる物が無くなり死亡。
そう…、頭は単純にそうとっていた。
それを覆す小説を読んだ。
浅田次郎さんの“うたかた”


主人公の女性は70代、10年前にご主人は死亡。2人の子供たちは海外で生活。
住まいの公団は劣化し、解体が確定している。しかし女性にとっては思い出の場所。
一緒に暮らそうと子供たちは言ってくれる。しかし女性は、その場所で餓死を選ぶ。

食物を絶ち『あと数日、1週間もすればあの人の元に逝ける』
意識が薄れるなかに亡くなったご主人が現れる。『あなたったら、ちっとも迎えに来て下さらないのね』
『すまない。窓の外に桜が咲いているよ、見てごらん』
女性は窓を少し開け、外を見ると桜吹雪が舞っている。『きれい…』

DecorationLabo/桜吹雪 約600枚入 ライトピンク 桜のフラワーシャワー FLE7009LTPK ☆ ローズペタル 花吹雪 桜吹雪 造花 花びら 桜 結婚式 フラワーシャワー


女性の遺体が発見されて、警察が来る。
『貯金もこれだけあるのに、なんで仏さんは餓死したんだろう。それにしても、口元に笑顔があり良い顔だ』と。


この小説のおかげで【餓死】が悲惨なものではないと知った。悲惨とは、抗癌剤でボロボロに肉体が弱り、ベッドに横たわったまま死ぬことだ。

寂聴さんが、昔の僧侶は病になると食べなかった。だから、自分の死ぬ時期を把握していたと言う。

あぁ…【餓死】のイメージが大きく変わった‼️
『死』そのものは安らぎ。
でも私たちは『死に方』を見て判断してしまう。