主人公のお咲は介抱人、今でいう介護士。
様々な家庭の中に入り介護するも、身内から「出過ぎだ」と嗜められることもある。
本当にこの時代も介護で苦労していたのだろうなぁ…。
自分の手でできることでお役に立ちたい。そんなお咲の一生懸命さに、ハッとさせられます。
死ぬときは皆、独りです。たった独りで、その恐ろしさに耐えるんです。それだけはいかに孝行な子がいても、誰も代わってあげられない。
だから傍について手を握り、言葉を交わします。精一杯、笑って大丈夫だよと声をかける。内心では親を見送るのが怖い。
この世からいなくなると思うと、介抱している方も怖い。いかほど覚悟したって、大抵の人はそうです。
死にたくない、死なせたくありません。でもいつか必ず、その時は訪れます。
母や姉を亡くした、あの日。やっと自分の内の思いを、言葉にできた文章に出会えた(●´ω`●)💓