朝井まかてさんの小説は面白い。
庭師さんのお話『ちゃんちゃら』
そして必ず、まかてさんの小説には深い言葉が登場する。
年老いた夫婦が、庭を故郷の庭に見立てて造ってもらう。
「辛い郷里の風景が、今はこんなにも懐かしい。生きるってええもんです。
ほして、死ぬのもええもんやと思いますわ。皆、死ぬために生きている。
いつか死ねるから、生きてられる。
この世におるのもあと少しやと思うたら、どんなに辛かったことも懐かしいもんになる。」
分かるわぁ~スッゴく分かる(´ー`)
健康のため、食事に気をつけてきたのに母が癌になった。
先天的な糖尿病で、インシュリン注射していた従兄弟。50代で亡くなった。
『なんだかなって思うの。健康に気をつけてたのに何故って』と友人が言う。
分かる、その気持ち。私もそう思ってたもの。
でもね、今世だけでなく過去世含めて考えると、絶対に理不尽なことなど起きてないと思う。
『この世』だけで捉えるのではなく、過去世の全てを含んで展開している、この宇宙。
間違うことなど、絶対にないもの(ΦωΦ)
『心療内科を訪ねて』を読んで思った。
主は誰だ? 主はどこにいるんだ?
少なくとも“私”が主でないことは確かだ‼️
思うようにならない『心』
思うようにならない『体』
思うようにならない、この心体…。
私が主じゃないから苦しむのか?
なら、主は誰だ?
どこにいるんだ、主は(。>A<。)
朝井まかてさんの小説が好きで、図書館で借りて読みまくる🎶
どの作品も、根底に優しさが溢れる作品ばかり。
『先生のお庭番』
“お庭番”と言えば“忍者”かと思いきや、庭師さんのことだった(^-^;
シーボルト先生は草木をとても愛し、その庭を管理するためコマキしゃん(熊吉)15才が雇われる。
誰もが和蘭人を厭い、主や先輩に押しつけられて出島へ来た熊吉。しかし、シーボルト先生、奥さんのお滝さん、みんな優しく迎える。
お滝さんはシーボルト先生から「おたくさ」と呼ばれた。そう、おたくさ…。
※おたくさの写真がなかった💦
長崎のお菓子『おたくさ』と言う、美味しいお菓子があった。そうか、お滝さんの呼び名をお菓子につけてあったのか…。
恥ずかしながら、今さら気づく(^◇^;)
シーボルト先生は、日本地図をオランダへ持ち帰ろうとするのが見つかり国外追放。娘のイネは3才。のちに“オランダお稲”と呼ばれる医者となるのです。
ここんとこ有名なので知ってたつもり。でも小説を読むと、その時代に入り込む。
『よう生きたなぁ』
『よう辛い時代を生きぬいたなぁ』
歴史を、一人の人間が生きてきた物語に思いがいく。