雲上雲下(うんじょううんげ)
朝井まかてさんの描く世界は、とても美しくて優しい。
昔話を語る“草どん”、それを聞く子狐。
草どんは人々の昔話を、天上から聞き取っていた神様だった。しかし、昔話は現代では語られない
語られない物語は、忘れ去られ姿を消していく。
薄れていく中で“草どん”は…
『人を介さなくては、我ら神々は存在することは出来ない。』
自然は、人の手を介して優しくなる。人の手の入らない自然は、荒々しく恐ろしい。
昔、東京の自然植物園に行ったときに思った。そのまま人の手を加えない植物は、グロテスクで恐かった(・_・;)
人と自然は共存することで、美しく優しくなるんだ。