角田光代さんの初のエッセイ‼️
彼女自身が22、3才の時に書いておりとても感性が新鮮❇
その一節をご紹介(●´∀`●)
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出会い全てに意味があると誰かが言っていた。
私はそれを聞いた時、全くだと深く感動した。
たかがちっぽけな出会いと別れじゃないか。
ならば、どんな意味だってつけられる。
プラスもマイナスも、重いのも軽いのも。
すれ違うように離れてしまった人も、何かを確実に私に与えてくれた。
もちろん良いことばりでなく、嫌なものでも良い物でも、取りあえず何かをもらっている。
私達は心を持っているから、ちょっとした出会いなら消すことは簡単だ。
でも消してしまうのは、嫌なものをくれた人だけで十分だ。
嫌なものももらったけど、良い物もくれた人。
その人との出会いは無闇に消したくない。
かつて少しでも好きだった人なら、なおさら
どんな事があっても。
自分の心の中だけは、自分のために物凄く利己的に自由なんだと思う。
じゃなかったら、本当に生きてゆけないもの。そんなに便利なものを、私達は必ず1つは持っているのだから、それを利用しない手はない。