私のスピリチュアル体験記

人生悩んだときに私がトライした占い&スピリチュアル体験のお話し

ツリーハウス

角田光代さんの小説は「どうしてこんなん書けるの?」と驚愕∑(OωO; )
もともとエッセイから入り、小説は後回し。
エッセイを読み終えて小説を読み始めると、なんてこったぁ~‼️

ツリーハウスの語り手は、良嗣。
祖父母、両親と中華料理を営む家には、いつも誰かが住んでいる。
見ず知らずの人が寝泊まりし、そして去っていく。

うちは普通の家とは違う。
良嗣は祖父母の過去を、知りたくなるのです。
祖父が亡くなり、祖母と中国へ旅行することにした良嗣。
祖父母は戦前、満州に住んでいたから。
そこで明かされる、祖父母の過去。
命からがら満州から日本へ引き揚げる。
途中、3才の息子を死なせてしまった。
言葉で語られることのなかった、祖父母の話。

満州にいったこと後悔してない?」
すると祖母は
「いや、ないよ。」
「だってあんた、もし、なんてないんだよ。後悔したってそれ以外にないんだよ、何も。
私がやってきたことが馬鹿げたことでも、それ以外になんにもない。無、だよ。だったら損だよ、後悔なんてするだけ損。それしかなかったんだから」

この本を読んで、もっと両親の話を聞いておけば良かった。
戦前戦後を生きた両親。
今なら、ちゃんと話を聞くことができるのに。
両親が生きてる時は、あまりにも幼すぎた私。