脳性マヒの著者が、幼少時からのリハビリ体験と、大学生になり親元を離れ
独り暮らしを始めてからの様々な【肉体感覚】を語ります。
驚くべきは《物》との関係。
車椅子で普段は生活しているが、リハビリのため車椅子から降ろされ、床の上をほふく前進する彼。
すると自分と床が一体になる。
また、水を飲もうとコップを両手で掴む。
今度はコップと自分との一体感が生まれる。
リハビリのトレーナーと組み、体がほぐされていく時もなんとも言えない感覚が生まれるのです。
私とは物(者)との関係性で生まれる。
強くこの事を感じました。