免疫学者の“多田富雄”さん。
華々しい研究成果で表彰され、海外でもその研究は認められる。
そんな多田さんが2001年、67才のときに脳梗塞で右半身のマヒ。
そこから亡くなる2010年までの苦しい日々。その様子を、NHKディレクター上田さんがドキュメンタリーとして取材した記録の一冊。
泣ける、泣ける(´;ω;`)
心が揺さぶられ、私たちの肉体が脳梗塞によりどうなるのか?
動かないだけでなく、嚥下障害も。水さえ飲み込めない、下手すれば肺炎になる。
科学者であり文筆家の多田富雄さんの綴る言葉は、心に響く。
彼を支えたのは医者でもある奥さま。
苦しい闘病生活ではあったが、その9年間が最も生きた時間、だと多田さんは語る。
読み終えたあとは、涙がポロポロ。どうしようもなく涙が流れる。
『生きる』とはこういうことか‼️
そんなことを教えてくれた、貴重な本でした。