この本を読んだら、体の中が清らかになった(*´▽`*)💓
なんて言ったら変な人(笑)
著者は20才のときに、潰瘍性大腸炎になり13年間入退院を繰り返す。
潰瘍性大腸炎にも軽い人はいるようで、頭木さんのはとても重い。友人たちは大学卒業し就職するも、自分は何もできない。
食べる物も限定され、というか体が受け付けない。痩せてガリガリ。
そんな彼の救いになったのが、カフカ。
カフカの描く小説は、とことん情けなく弱いもの。それを読んで救われた著者。
弱者である彼だからこそ、視点が全く違う。常に弱者の立場で見えてしまう。
親切にしてもらい「ありがとうございます。」私の生活は、親切な人のお陰で成り立っている。でも、なんとなく息苦しい。
そんな彼は宮古島へ引っ越すのだが、こんなエピソードがある。
飛行機の荷物を上から下ろすのも一苦労。その時に無愛想な男性がヒョイと荷物を下ろしサッサと立ち去る。お礼をいう間もなかった。
宮古島では『親切』は当たり前で、お礼を言われるべきことではなかったのだ。
様々な著者の体験談は、私の体内のホコリを祓ってくれた。読後は心と体が軽くなっていた。不思議な本だ。