スイス人、精神科医のエリザベス。
まだ『ターミナルケア』という言葉もない時代に、末期患者の声をきき医療にいかそうとした女性。
当時、死の告知はタブー。
しかし患者さんは知りたがっている。
告知するか、しないかではなく、『どう告知するか』が大事とエリザベスは語る。
末期患者さんに向き合い、悩みはないか?
病院内で不自由はないか?
などなど細かく患者さんの気持ちに寄り添う。
死を薄々は気づいていても、家族のために知らぬふりをする患者さん。
この苦悩を語ることで、痛みと恐れを手放してゆきます。
患者さんは大切なメッセージを知らせてくれる。
見て見ぬふりではなく、向かい合うことの大切さをおしえてくれます。そう、誰もが迎える『死』なのですから…。